- 1年目、2年目だけど辞めていいか悩んでいる
- 辛くて辞めたいけど後悔したくない
と悩んでいる1年目、2年目の経験浅い看護師さんも多いのではないでしょうか?
「とりあえず同じところで3年は続けなさい」
という風習が根付いているため、3年目以下での転職はかなり悩むはずです。
この記事では卒後1年3ヶ月で経験が浅いのに仕事を辞めた私の経験を元に、3年目以下の看護師が仕事を辞めるメリット・デメリットを紹介します。
この記事を読むことで、仕事を辞めるメリット・デメリットがわかり、仕事を辞めるか辞めないかを決める判断材料になります。
退職を後悔しないためには、デメリットを知っておく必要があるので、是非最後まで読んでみて下さい。
3年目以下の看護師が仕事を辞めるメリット・デメリット
世間には「3年は同じ職場で働く」という謎の常識があります。そこで、世間の常識である「3年」より前に仕事を辞めるメリットとデメリットを紹介します。
3年目以下の看護師が仕事を辞めるメリット

人間関係の悩みがなくなる
職場の人間関係は自分では解決できないことが多いです。仕事を辞めることで、嫌な先輩にも師長さんにも会わなくて良くなります。
やりたいことができるようになる
- 希望に配属部署でなかったとき
- 他にやりたいことが見つかったとき
今の職場ではできないことがあなたのやりたいことだったときは、仕事を辞めて転職することでやりたいことができるようになります。
体調が良くなる

仕事のストレスが原因で体調やメンタルに不調がある人は仕事を辞めることでストレスがなくなり、体調が良くなります。ただし、メンタルが落ち込んでいるときに人生の大きな決断をすることは避けた方がいいです。メンタルが不調な時は冷静な判断ができなくなっています。

以下の厚生労働省が作成したチェックリストの項目に当てはまる人は休職をオススメします。
<心の不調やストレス症状> 出展:厚生労働省
- 気分が沈む、憂うつ
- 何をするのにも元気が出ない
- イライラする、怒りっぽい
- 理由もないのに、不安な気持ちになる
- 気持ちが落ち着かない
- 胸がどきどきする、息苦しい
- 何度も確かめないと気がすまない
- 周りに誰もいないのに、人の声が聞こえてくる
- 誰かが自分の悪口を言っている
- 何も食べたくない、食事がおいしくない
- なかなか寝つけない、熟睡できない
- 夜中に何度も目が覚める
上記に一つでも当てはまる人は注意が必要です。特に2週間以上症状が続いている人は、最悪の場合うつ病に発展する可能性があります。心の不調は誰にでも起こりえることです。こころの不調やストレス症状が長く続いたり、日常生活に支障が出ている場合は、早めに、専門機関に相談しましょう。
給料が上がることがある
同じ仕事でも病院によって給料が違います。今働いている病院が近くの病院よりも給料が低い場合は転職しただけで、収入が増えます。地域の病院と比べて、給料が低い場合は転職を検討してもいいでしょう。
- 月々の給料が上がる
- ボーナスが増えて年収が上がる
- サービス残業がなくなり、働いた分お金がもらえる
自分の時間が増える
転職して労働環境が改善されることで自分の時間が増えます。自分の時間は増えることで、やりたいことができるようになり、人生の幸福度は爆上がりします。
労働環境が良くなって増える時間の例
- 前残業が減って睡眠時間が増える
- 残業が減って、勤務終わりの時間を有効に使える
- 休憩がしっかりとれるので、勤務終わりもやりたいことをする体力が残っている
- 有給休暇が取りやすいので、やりたいことに時間が割ける
キャリアアップにつながることもある
- 希望の配属部署でなかったとき
- やりたいことが見つかったとき
今の職場で3年以上働いて経験を積むことも大事ですが、自分のやりたい分野を極めることも同じくらい素敵なことです。一刻も早くやりたいことがある人は転職を検討しましょう。
3年目以下の看護師が仕事を辞めるデメリット

お金が減る

転職するともらえるはずだったお金がもらえなくなったり、お金がかかったりします。
- 退職金の積み立てがゼロになる
- ボーナスが満額もらえなくなる
- 引っ越しなどの費用がかかる
- 離職期間があれば、無収入の期間ができる
仕事を辞める労力がいる
看護師が仕事を辞めるのは思っているより難しいと感じる人が多いです。辞めるのにも労力がいります。
転職活動をする労力がいる
新しい職場を見つけるためにかなりの労力がかかります。
- 職場探しの労力
- 履歴書などの応募書類をそろえる労力
- 就職試験対策をする労力
- 就職試験を受ける労力
このいろんな労力を最小限にするには、看護師転職サイトの利用がオススメです。転職活動にかかる労力が気にならない人は仕事を辞めていい人です。
奨学金を一括返済しなければならない可能性がある
病院から奨学金を借りている人は、勤務年数の縛りがあります。人によって年数は違いますが、概ね3~4年未満で辞める場合、奨学金の一括返済が求められる場合があります。
転職先で新しいことを覚える労力がいる
また新しいことを覚えるのは労力がいります。
転職先選びの幅が狭まることがある
「世間では3年働いて一人前」という謎の文化があります。「経験年数3年以上」という求人もあり、転職の幅が狭くなることがあります。
1年未満の看護師さんが仕事を辞めるメリット
1年未満の看護師さんが仕事を辞めるメリット

やりたいことができるようになる
- 希望の配属部署でなかったので、自分のやりたい分野ができない
- 看護師以外にやりたいことが見つかった
このような悩みを抱える新人看護師さんは退職を検討しても良いでしょう。
<1年目でやりたいことをやるメリット>
- 若いので知識や技術を吸収しやすい
- やりたいことなのでモチベーションが高い
- 若いので仮に失敗してもやり直せる
1年目の若さと、頭の柔らかさが武器です。若いと先輩からいろんなことを教えて貰うことができます。行動したいと思ったら行動しましょう。
看護師以外の仕事をしたい人はより早くから行動できる
1年目で辞めて看護師を続けたいと思っている人は、今仕事で覚えた看護技術は次の職場でも生かせます。しかし、看護師以外の職種に転職したい場合、身につけた看護技術はほとんど役に立ちません。だから、早く転職して新しい仕事を覚えた方が時間を有意義に使えます。
看護師で再就職する場合、新人同様に教育してもらえる
1年未満で退職した場合、転職先でも新人看護師同様に研修や教育を受けることができます。看護技術に不安がある看護師さんでも、しっかりと看護技術を学ぶことができます。
1年目未満の看護師が仕事を辞めるデメリット

1年未満で仕事を辞めたいと思っている看護師さんには上のデメリットに加えて以下のデメリットがあります。
希望の職場で募集がない可能性がある
「経験○年以上」という求人もあり、すべての求人に応募できない可能性があります。特に、治験やクリニックなどは経験年数を求められることがあるので、転職の幅が狭まってしまう可能性もあります。
経験1年目での転職が不安な看護師さんには看護師転職サイトの利用がオススメです。
転職エージェントがあなたの希望に合った職場を見つけてくれます。妥協しなくて大丈夫です。
すぐ辞める人と思われる可能性がある
世間には「3年は同じ場所で働くべき」という謎の文化があるため、1年目で辞めてしまうと
- 「すぐに辞めちゃう人」
- 「根性がない人」
- 「辞め癖がついている」
と思われてします可能性があります。
でも、そんなことはありません。最初はそう思われるかもしれませんが、やる気を見せて働いていれば「すぐに辞める人」「根性がない人」などネガティブに評価させなくなります。
重要なのは転職してからの態度です。だから、気にしなくて大丈夫です。
看護技術は同様に教えてもらう必要がある
1年目で辞めると、1つ目の病院で習得できる看護技術は限られます。転職先でも、未経験の看護技術を習得するために、先輩に教えてもらう必要があります。
しかし、看護技術の習得は1年目で転職しようが転職しまいが、必ず経験することです。デメリットではないかもしれません。
失業手当がもらえない可能性が高い

失業手当を貰うためには、1年以上働いている必要があります。
1年目の途中で仕事を辞めた場合、失業手当がもらえない可能性が高いです。
退職金がもらえない可能性が高い

多くの病院では退職金の給付の条件に勤続年数1年以上となっています。
3年以上となっている病院も多いです。病院によって退職金かもらえる要件は違うので、就業規則の確認が必要です。
2年目の途中で辞めるメリット・デメリット
2年目の途中でやめるメリット

キャリアアップにつながることがある
今の病院で自分のやりたい分野の看護技術を習得できない場合、転職することでキャリアアップにつながります。
1年は働いているので基本的看護技術も身についているし、キャリアアップはポジティブな転職理由と言えるでしょう。
基本的看護技術が身についているので就職の幅が広い
1年働いていると、大抵の看護技術を身につけることができます。
基本的看護技術が身についていると、即戦力として働くことができます。未経験の看護技術は転職先で学ぶことができるので焦る必要はありません。
転職先でも看護技術を教えてもらえる
「2年目看護師」は経験が少ないと思われてしまいますが、いいことです。転職すると前の病院とやり方が違って戸惑うベテラン看護師さんも多いです。
しかし、「2年目」という武器を遣いいろんなことを丁寧に教えてもらうことができます。
失業手当がもらえる
失業手当をもらえるのは、簡単に説明すると「1年以上働いた人」なので、希望すれば失業手当を貰って少しの間休むことができます。
退職金がもらえる可能性がある
病院の就業規則によりますが、退職金の給付条件が勤続年数1年以上となっている病院では2年目の途中でも退職金を貰うことができます。
2年目の途中でやめるデメリット

転職先で経験浅いと思われる
2年目の途中で転職すると、経験が浅いため即戦力として活躍できないイメージをもたれる可能性があります。
でも、心配しなくて大丈夫です。やる気を見せて少しずつできることを増やしていけば周りに何か言われることはありません。
辞め癖があると思われる
世間では「3年は同じところで働く」という謎の文化があります。2年目の途中で辞めると、「何で辞めたの?」「またすぐ辞めるんじゃない?」と思われてします可能性があります。
でも、気にしなくて大丈夫です。前の職場があなたに合わなかっただけで、あなたが悪い若ではありません。
退職金がもらえない可能性あり
退職金給付の条件が「勤続年数3年以上」となっている病院も多いです。2年目で辞める場合、退職金がもらえない可能性があります。病院の就業規則を確認しておきましょう。
3年目の途中で辞めるメリット・デメリット
3年目の途中で辞めるメリット

経験年数を重ねて転職した人と思われる
「3年目看護師」と聞くだけで、印象がいいです。経験年数を重ねて、転職した人と思われます。
【印象がいいことで得られるいいこと】
- 即戦力として働ける
- 転職の理由を追及されない
- 転職の理由をポジティブに捉えてもらえる
基本的看護技術に加えて、イレギュラーな経験も重ねている人と思ってもらえる
丸2年看護師をしていると、急変場面やイレギュラーなことも経験することが増えます。いろんな経験を重ねている人と思ってもらえるので、信頼も早く獲得することができます。
辞め癖があるとあまり思われない
世間には「3年同じところで働く」という謎の文化があります。「3年目」であっても「3年」という響きで、キリが良く聞こえます。
辞める理由や辞めた理由を他人に話しやすい
経験年数をある程度重ねていると、辞めた理由も自然にポジティブに変換して話すことができます。
【退職理由をポジティブに話す例】
- 他の分野に挑戦してみたくなった
- 一つの区切りだった
失業手当がもらえる
失業手当をもらえるのは、簡単に説明すると「1年以上働いた人」なので、希望すれば失業手当を貰って少しの間休むことができます。
退職金がもらえる可能性がある
病院の就業規則によりますが、退職金の給付条件が勤続年数1年以上となっている病院では3年目の途中でも退職金を貰うことができます。
3年目の途中で辞めるデメリット

3年目の終わりで辞めた方が印象がいい
世間には「同じところで3年勤める」という謎の文化があります。3年目の途中で辞めるより、3年目の終わりで辞めた方が印象はいいでしょう。
私はいつ辞めてもいいと思っているので、気にしなくていいと思います!
退職金がもらえない可能性あり
退職金給付の条件が「勤続年数3年以上」となっている病院も多いです。3年目の途中で辞める場合、退職金がもらえない可能性があります。病院の就業規則を確認して起きましょう。
これ以外の「3年目の途中で辞める」デメリットは見つかりません。3年目の途中であっても前半か後半かによっても多少変わりますが、ここまで継続できれば、経験年数によるデメリットはほとんどないと言ってもいいでしょう。
3年未満で仕事を辞めたことを後悔しないためにできる行動

とはいえ、3年目未満で仕事を辞めることに抵抗がある看護師さんも多いと思います。仕事を辞めるのは人生において重要な決断なので、失敗も後悔もしたくないですよね。
仕事を辞めたことを後悔しないために、辞める前にできる行動を紹介します。
- 本当に辞めたいか自己分析する
- 辞める以外に選択肢がないか考えてみる
- 今の職場で頑張る努力をしてみる
3年目以下の看護師が辞めたいと思う瞬間10選

業務内容がきつい
- 仕事内容が多すぎる
- 明らかに看護師不足で仕事が終わらない
- 緊張する処置が多い
人間関係が良くない・嫌な先輩がいる
- 何をやっても怒られる
- どうしても嫌いな人がいる
- イジメやパワハラが横行している
休みの日も勉強会などで気が休まらない
- 休みの日も勉強会の参加を強制される
- 勉強会に参加しないと白い目で見られる
給料が安い
- 仕事内容に対して給料が安い
- 残業代を申請できない雰囲気
- サービス残業が当たり前になっている
夜勤がきつい
- シンプルに夜勤がキツい
- 不規則な生活が体に合わない
- 夜勤回数が多すぎる
インシデントを起こしてしまった
- インシデントを起こしてしまって仕事をするのが怖くなる
- 同じようなインシデントを繰り返してしまい、自信を失う
希望の配属部署でなく、やる気が出ない
- 希望の部署ではない配属先でモチベーションが上がらない
- いつ希望の部署に行けるかわからない
仕事を教えてもらえない
- 忙しすぎて誰にも聞けない
- 勇気を出して聞いても教えてくれない
- 教育体制が悪い
プレッシャーに耐えられない
- 1年目でもミスできないプレッシャーに心が持たない
- 急変に良く当たる
- 急変に当たるのが怖い
看護師に向いていないと思う
- 同期に比べて仕事を覚えるのが遅くて、看護師に向いていないと思う
- 要領よく仕事ができない
- ミスばかりしてしまい、自信がなくなる
3年目以下の看護師さんはいろんなことを覚えなければいけないため、肉体的・心理的負担も大きいです。辛いことがあっても、乗り越えられる人もいます。ただ、上の8つの理由から退職を決意する看護師さんも多いです。
上手に仕事を辞める手順

- 転職先を探してみる
- 師長さんに退職したいことを伝える
- 引き留めに応じない
- 退職届を書く
- 退職
- 退職後の手続きをする
転職先を探してみる
インターネットで転職先を探してみましょう。あなたが思っているよりも求人はたくさんあります。辞めるか悩んでいる人は転職する自信が出ます。
辞めると決めた人は転職先を探してから退職の意向を伝えた方が安心です。
転職先を探す方法
- 看護師転職サイト
- ナースセンター
- ハローワーク
師長さんに退職したいことを伝える
仕事を辞める決意ができたら、師長さんに退職したいことを伝えましょう。なかなか認めてもらえないでしょう。ある程度素直に退職したい理由を伝えましょう。強い引き留めにあっても諦めないことが大事です。
3年目未満の看護師が転職を成功させるポイント

- 辞める前に転職活動を始める
- 看護師の再就職支援サイトを活用する
- 転職先の条件を明確にする
- 転職先を妥協しない
辞める前に転職活動を始める
仕事を辞める前に転職活動をしておくと、辞めた後に安心です。
退職前に転職活動をするメリット
- 次の仕事が決まっているという安心感が持てる
- 転職先の目星がついているという安心感持てる
看護師の再就職支援サイトを活用する
- 看護師転職サイト
- ナースセンター
- ハローワーク
看護師の再就職を支援してくれるサイトはたくさんあります。すべて無料で利用できます。オススメはサポートが手厚い看護師転職サイトです。
転職先の条件を明確にする
- やりたいこと・やりたくないことを書き出す
- 妥協してもいいポイントを書き出す
転職先を妥協しない
転職先を妥協してはいけません。あなたの求める転職先の条件を明確にして、納得のいく職場に転職しましょう!
3年目以下の看護師の転職に関するQ&A

1年目で辞める看護師ってどれくらいいますか?

12人に1人は1年目未満に辞めている!
「2021年 病院看護・外来看護実態調査」では、新卒の離職率は8.2%。12人に1人は1年目未満に辞めているということがわかります。12人に1人と言うことは、40人クラスで言うと3~4人辞めるという計算になります。
2年目未満で辞める人は15人に1人
「2021年看護職員実態調査」では、2年目以下の看護師さんの離職経験は6.4%。2年目未満で辞める人は15人に1人ということがわかります。クラス40人だと2~3人辞めている計算です。
私は1年3ヶ月で辞めたので、ここの仲間の1人です。
3~5年目以下は9人に1人
「2021看護職員実態調査」では、3~5年目看護師さんの離職率は10.4%という結果が出ています。これは9人に1人は辞めている計算です。経験年数が上がれば、転職する人も増えるということがわかります。
3年目未満で転職する場所はありますか?
あります!看護師転職サイトでは未経験OKなどの求人もたくさんあるので、経験年数が少なくても働く場所はたくさんあります。
経験が浅くても働けますか?
働けます!どんなに経験年数が少なくても、看護師です。仕事や看護後術はまた覚えれば大丈夫です。
実際に1年3ヶ月しか経験がなくても普通に働けました。看護技術も教えてもらいました。
経験浅いのに転職して、いろいろ言われませんか?
私は、言われませんでした。
意外なことに、何も言われませんでした。ただし、経験年数が浅いので覚えなければイケないこと、未熟なことに関しては指摘を受けましたが、転職しなくても注意されたことばかりでした。気にしなくて大丈夫です。
最後に

3年目以下の看護師が仕事を辞めるメリットはたくさんあります。
しかし、デメリットもあるので、仕事を辞めたいと思った時にはメリットとデメリットを天秤にかけて、よく考える必要があります。
仕事を辞めたことを後悔しないためには、仕事を辞める前によく考えることが一番重要です。辞めるメリットが勝つなら仕事をやめてOKです。