1年目だけど辞めたい
経験浅いけど辞めていいのかな
こんなに早く辞めて次の職場で働けるかな
こんなことを毎日考え、悩んでいませんか?あなたはきっと辞めたいと思うくらい辛い状況にいるのだと思います。
私は新卒入職時から辞めたいと悩み、1年3ヶ月で最初の病院を辞めました。看護師3年目の終わりにまた、転職しましたが、今では辞めたいと思わなくなりました。
この記事では、仕事をやめるか、辞めないか考える時のポイントを解説します。ポイントを踏まえてよく考えることで、後悔しない選択ができます。
仕事を辞めるということは人生にとって大きな決断です。辞めてもいいのか悩むのは当然です。
辛い状況から抜け出すために、あなたの決断のサポートをします。
何年目でも辞めていい
看護師1年目だろうが、3年目だろうが辞めていいです。なぜなら、自分の人生は自分で決めていいからです。
「3年は同じ場所で働きなさい」ってよく聞きますよね?確かに、3年くらい働けば知識も技術も向上し、一人前に働けるようになるでしょう。でも、転職しても看護師を続ける場合、看護師として3年働けば知識も技術も向上します。
また、看護師を辞めたくて悩んでいる人もいると思います。看護師以外の仕事に就く場合、看護師としてのスキルはあまり役に立たないかも知れません。
そもそも、辞めたい、、、やめたい、、、と悩んで苦しんでいる時間って楽しくないですよね?人生一度きりだからこそ、楽しみたくないですか?
だから、本当に辞めたくて悩んでいるなら何年目でも辞めて、楽しい人生をゲットするために行動してもいいんです。
3年目以下で辞める人は意外と多い

1年目未満に辞める看護師は12人に1人は
「2021年 病院看護・外来看護実態調査」では、新卒の離職率は8.2%結果が出ています。これは12人に1人は1年目未満に辞めているということです。
12人に1人と言うことは、40人クラスで言うと3~4人辞めるという計算になります。
2年目未満で辞める看護師は15人に1人
「2021年看護職員実態調査」では、2年目以下の看護師さんの離職経験は6.4%という結果が出ています。
これは15人に1人は辞めているということになります。クラス40人だと2~3人辞めている計算です。
1年目より辞める人が少ないのは2年目で少し慣れてきたからだと考えられます。
3~5年目以下で辞める看護師は9人に1人
「2021看護職員実態調査」では、3~5年目看護師さんの離職率は10.4%という結果が出ています。これは9人に1人は辞めている計算です。
経験年数が上がれば、転職する人も増えるということですね。
3年目以下の看護師が辞める理由8つ

業務がきつい
かなり多い理由です。
忙しい職場では人員が足りていないため、1人の看護師にかかる負担が大きくなります。休憩も取れず、残業が当たり前の職場ではだんだん疲弊して辞める看護師もたくさんいます。
特に経験の浅い看護師さんは、受け持ち患者の人数が多かったり、処置が重なったりすると不安が大きいでしょう。慣れない処置や入院取り扱うことも多く、心身ともにかなりの負担がかかります。
多重課題や慣れない処置も先輩がサポートしてくれる職場であれば、少しずつ慣れ、必ず仕事ができるようになります。
しかし、先輩も忙しそうにして聞けない状況や残業が当たり前になっている様な職場では、体を壊してしまう可能性があるので辞めてもいいです。
人間関係が良くない・嫌な先輩がいる
人間関係の悩みで辞める看護師はたくさんいます。
人間関係の悪い職場の特徴としては
・忙しすぎて余裕がなく、みんなギスギスして働いている
・お局やイヤミな先輩がいて心穏やかに働けない
・職場でいじめがある
人間関係の悩みは自分が耐えればいいと思っている人もいると思いますが、そうでないこともあります。
人間関係が悪い原因が自分でなく、職場の環境だからです。忙しくてギスギスしている職場もどうしても嫌いな先輩も、いじめのある風土も、自分の力では変えることは困難です。
良くない人間関係を放置している職場はあなたのことも大切にしてくれないかも知れません。特定の誰かが嫌な場合は師長に相談すると、勤務をずらしてくれる可能性があります。
休みの日も勉強会などで気が休まらない
せっかくの休みなのに勉強会や研究などの仕事があって、病院に行くことはありませんか?休みの日にも仕事のことを考えなければならず、気が休まりません。自分の時間も潰され、積み重なって嫌になります。
待遇が悪い
他の病院に比べ給料が安かったり、福利厚生が充実していない、休日がすくないなど、待遇面での不満から辞める人も多いです。
また、このような職場ではサービス残業が当たり前な職場も多く、不満がたまりやすいです。待遇面での不満がある人は、新人でも辞めていいです。
ただし、人間関係が良好な職場では後悔することもあるかも知れません。
夜勤がきつい
新人看護師さんや若い看護師さんだけでなく、ベテラン看護師も抱える悩みです。
そもそも、人間が夜に働くこと自体かなり負担が大きいです。
若い看護師にとっては、業務内容もかなり緊張することばかりでしょう。
夜勤ではスタッフの人数が減るので1人あたりの受け持ち患者数が増えます。その上、緊急入院や急変への対応も少ないスタッフで行わなくてはいけません。ですので、勤務の負担が大きいです。
また、不規則な生活リズムで体を壊す人もいます。夜勤は慣れてくれば体が夜勤のリズムになれるし、業務もだんだんできるようになります。
ただし、どうしても夜勤が合わない人もいるので、日勤のみの職場に転職するのもアリでしょう。
インシデントを起こしてしまった
インシデントは看護師なら誰もが経験することです。しかし、インシデントを起こしてしまうとものすごく落ち込みます。看護師に向いてないと、看護師を辞めたくなる人も多いです。
インシデントを起こしてしまったら、しっかりと振り返り、次につなげれば大丈夫です。
しかし、インシデントをあなたのせいにするような職場は良くないです。インシデントは組織の問題です。先輩のフォローもなくあなただけが責められるようなことがあれば、辞めてもいいでしょう。
希望の配属部署でなく、やる気が出ない
希望の部署に配属されなかったということは、意気込みや目標を持って入職した人にとって、かなりショックなことです。
やりたい看護ができなくてモチベーションが下がってしまうと、頑張りたいのに頑張れなくなります。特に、助産師さんが一般病棟に配属されたり、成人病棟を希望していた人がNICUに配属になったりするとショックが大きいです。
やりたいことをやっている同期を見ると悲しい気持ちになります。バーンアウトの様な状態になってしまい、働くことが辛くなってしまいます。
希望部署への異動の見込みがない場合は、転職するのもアリです。
仕事を教えてもらえない
・先輩が怖くて聞きたいことが聞けない
・「そんなこともわからないの」と言われ、わからないことを聞いても教えてくれない
・先輩が忙しそうに働いているので、不安なことが聞けない
・誰も聞く人がいなくて行ったことで怒られてしまった
・どんどんいろんなことを経験させられてついて行けない
仕事を丁寧に教えてもらえないことでストレスを感じる新人看護師さんも多いのではないでしょうか。先輩看護師は忙しそうに働いているため、不安なことがあっても素直に聞くことができませんよね。
指導のペースが速かったり、先輩に聞きにくい状況が続いているときは、師長さんに相談してみて下さい。あなたのペースに合わせて指導してくれるように調整してくれるかも知れません。それでも改善されない場合は辞めてもいいです。

仕事を辞めるメリット・デメリット
メリット
苦痛から解放される
仕事を辞めれば、今までの苦痛から解放されます。苦痛から解放され、穏やかな気持ちで過ごすことで、心に余裕が生まれます。
心に余裕が生まれると人生楽しくなります。
自分の時間が増える
朝から晩まで一生懸命働き、休日も勉強に追われたり職場に行ったりしていた人にとっては自分の時間が増えます。
次の仕事が始まるまでは、全部自分の時間です。時間を気にせず好きなことができます。
時間を気にせず、やりたいことをすることで心がリフレッシュでき、人生楽しくなります。また、心が疲れ切ってもう頑張れないと思っていた人にとっては、心をリフレッシュすることでまた頑張る活力が沸いてきます。

体調が良くなる
激務や人間関係が原因で体調を崩していた人にとって、仕事を辞めることで体調不良の原因がなくなります。
ゆっくり休むことで徐々に体調も回復します。
仕事を辞めるだけでなく、休職して休むことでも体調は良くなります。疲れている時は冷静な判断ができなくなるので、休職して休むことも大切です。

デメリット
仕事を辞めるための労力がかかる
仕事を辞めることは想像以上に大変です。
辞めたくても辞められなくて悩んでる人もたくさんいます。
あなたの職場でも、師長さんに辞めたいと何回も行っているのになかなか辞められないと悩んでいる人はいませんか?
何回も師長と交渉するのに疲れて、仕事を辞めるのを辞めてしまう人もいます。仕事を辞めるのにはかなりの労力が必要です。

いずれ転職活動をしないといけない
仕事を辞めてすぐに働かないにしろ、お金を稼ぐためにいつかはまた仕事をしないといけません。ですので、また就職活動をすることになります。
転職先を見つけて、履歴書を書いて、試験を受けて、仕事が始まって、新しいことを覚える。・・・想像しただけで大変そうですよね。
でも、今よりいい職場に転職できれば、この労力なんて、たいしたことないと思えます。
お金が減る
仕事を辞めると給料がなくなるので、お金がドンドン減っていきます。
働いていなくても、税金を払ったり、生活のためにお金がかかります。また、引っ越ししたり旅行に行ったり、やりたいことにお金を使っていると、貯金が合ってもドンドンなくなります。
すぐに働く予定のない人は失業給付を受けることをおすすめします。
仕事を辞めるメリットとデメリットを天秤にかけて、辞めた方がいいと思う人は辞めてもいい人です。
辞めたいと思ったらすること

なんで辞めたいと思うのか自己分析する
本当の辞めたい理由がわかり、辞めていいのか、頑張った方がいいのかの判断材料になります。
仕事辞めたい!看護師辞めたい!と悩んでいる時は、辞めたいことに意識が集中して、冷静になれていないことが多いです。
時間を作ってじっくり自分と向き合うことで、自分の辞めたいと思っている本当の理由を知ることができます。
自分の本当の辞めたい理由を知ることで、仕事を辞めてもいいのか、今の職場で頑張った方がいいのか決める指標になります。
おすすめの自己分析の方法
紙を2枚用意します。紙は何でも大丈夫です。
その紙に次のことを書き出しましょう。箇条書きでOKです。紙に書くことによって、今自分がなぜ悩んでいるのか整理することができます。

自分が辞めたい理由をじっくり考える
1枚目の紙に、仕事をしていて嫌だったこと、今苦しいことを書き出しましょう。些細なことでも大丈夫です。何でも思ったことを書き出しましょう。
自分がどうなりたいかじっくり考える
2枚目の紙にどういう人生を送りたいか、どんな自分になりたいかなど、自分が自分に求めることを書き出しましょう。
苦痛なことを解決するためには辞める以外に方法がない人は辞めていい人です。また、体調不良が原因の場合は冷静な判断ができない可能性があります。その場合は、休職することをおすすめします。

休む

辞めたいと悩んでいる時は疲れている時です、気がつかないうちに心が疲れ、傷ついています。
身体を休めるのと同じように、心にも休息が必要です。
心の休息の具体的な方法は以下の通りです。
・いっぱい食べて、しっかり眠る
・できるだけ規則正しい生活を送る
・やりたいことをやる
栄養を補給してゆっくり休むことで身体も心も癒やされます。
潰れかけた紙風船を規則正しくトントンすると、元通りの空気の入った紙風船になります。
人間の心も同じです。少し傷ついた心を回復させるにはできるだけ、規則正しいリズムで生活することが大事です。
あなたなりの規則正しい生活で大丈夫です。夜勤もあるので、夜勤のルーチーンを決めておくのもいいでしょう。
紙風船も潰れてしまったら、空気を入れ直さないと元には戻りません。
人間の心も同じです。壊れてしまった心を回復させるためには治療が必要になることもあります。
そうなってしまったら、苦しいし治療には長い時間が必要になります。ですから、早い段階での対処が大切です。
仕事のことを忘れてやりたいことをやるのも重要なことです。休むだけでなく、楽しいことをすることで心はリフレッシュできます。休みの日は仕事のことを忘れて、自分の時間を楽しみましょう。
誰かに相談してみる
・話すことで気持ちが楽になる
・いろんなアドバイスを聞ける
辞めたいと思っていることを誰かに話してみるだけで、気持ちが楽になります。
相談する相手は、同期や看護学校の同級生、看護に関係ない友達、親、先輩とたくさんいますが、話しやすい人でOKです。とくにおすすめは、同じ部署の同期です。あなたと同じような悩みを持っているかも知れませんし、一番近くであなたのことをみてあなたの悩みをわかってくれる存在です。
辞めたいと思うくらい辛いことを自分で抱えず、誰かに話すことでちょっとスッキリします。
親や先輩に辞めたいことを相談すると、「もう少し頑張れ」と喝を入れられるかもしれません。
親や先輩はいろんな経験をして、その経験を踏まえてアドバイスしてくれています。でも、他人の意見は参考程度に聞けば大丈夫です。
自分の心に残った言葉を大事にしてみてください。
実際に辞めた人や辞めて頑張った人の体験談を見てみる
・友人や先輩に聞く
・インターネットで体験談を検索する
・TwitterやInstagramで体験談をみる
実際の体験談を見ることで辞めてもいいか、頑張った方がいいか考える材料になります。
私は辞めたいと思った時、ネットで経験が浅くて辞めた看護師さんの体験談をたくさん読みました。
体験談を読んで、辞めてもいいんだとか、辞める人って意外といっぱいいるんだと思えました。
インターネットでなくても回りの友人や先輩から話を聞いてもいいし、SNSなどで情報収集してもいいですね。
私の体験談へ
求人を探してみる
・いつでも転職できる自信がつく
・こころに余裕が生まれる
・仕事を辞める勇気が出る
経験年数が浅くても働ける求人を探してみてください。自分で思っているよりも「未経験OK」というがたくさんが出てきます。仕事を辞めても生きていける勇気がわきます。
実際に転職しようとして探さなくて大丈夫です。
求人を検索して、ここを辞めても自分は働けるんだという自身がつき心に余裕が生まれます。
その余裕こそが、大事です。いつでも辞められると思っていると仕事を頑張れそうと思えるかも知れません。
辞めないためにできること

辞めないために達成できそうな目標を決める
何でもいいので目標を決めてみてください。
・12月のボーナスまでは辞めないで頑張る
・わからなかったことは仕事中に解決して、家では勉強しない
・お局おばさんと話さないようにする
・仕事に行ってやってるだけ偉いと思って仕事する
・毎日8時間寝る
立派な目標でなくても大丈夫です。自分なりの目標を立てて頑張りましょう。
頑張ろうと思わない
頑張ろうと思わなくて大丈夫です。
とにかく仕事に行って、大きなミスなく帰ってくれば100点です。
辞めないで頑張って仕事に行っているうちに仕事にも環境にも、人間関係にも慣れてきて楽になる日が来ます。
継続は力なり。頑張りすぎず、継続することが大事です。
勤務調整をお願いする
・夜勤回数を減らしてもらう
・嫌な人と一緒の勤務にならなうようにしてもらう
・連休をもらえるよう交渉する
師長さんに辛い気持ちを話してみましょう。
師長さんが一番困るのはあなたに辞められることです。
辞めないで仕事を頑張れそうなら協力してくれます。心身ともに回復できるまで勤務を調整してもらうのもアリです。
部署異動をお願いする
勤務調整をしてもらっても、人間関係の根本は解決できません。
どうしても合わない人と一緒に仕事をしなければいけない日もあります。部署異動し、どうしても嫌な先輩と離れることもできます。
師長に正直に相談して、部署異動を検討してもらうのもアリです。
休職する
仕事にいけないほど心が病んでしまったら、休職という手段があります。
休職し、ゆっくり心を休めることで冷静に物事を考えられるようになります。休職中に辞めるか復職するか考えればいいんです。
まとめ:悩んで決めた自分を信じて行動しよう!

自分と向き合いじっくり考えて出した答えがあなたの正解です。
辞めるも辞めないもあなたの人生です。
人生楽しくなりそうな方を選びましょう。
転職方法や退職の流れが知りたい方はこちらをおすすめします。

